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屋根

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毎年、母から(今日は~の誕生日だね。おめでとう!)と電話があったように思う

母も息子も在命中には、その電話に大して感動もなく

(覚えていてくれて有難う)位の返事をしていたように思う

まったくもって勿体無い話です

5月10日

今日は娘の誕生日だ

親は屋根のようだとはよく聞く話だが

娘の誕生日に、そのことを実感するはめになった

息子を失った今、

娘が元気に誕生日を迎えられたことは、骨身に沁みる程有り難い

大げさではなく、涙が出そうなくらいありがたいのだ

あまりに有り難いから

何度も、おめでとう!声に出し元気にそう言ってみるのだが

それが我が耳には、不思議な感じに聞こえてくるのである

そう、ジブンの声がだ

不思議なのだ

屋根ナシの家でおめでとうって言っているように感じるのだ

ジブンがどこかのてっぺんにいるような気分がする

声が高みから聞こえていている

体がなんだかすーすーする

屋根がなくては、すべてが空に筒抜けになるからだろうか?

誰かにじぶんを見抜かれているようにも感じる

頼りなくてグラグラする

フト思う

こんなわたしでも

娘にとって、屋根はわたしということだろうか?と。。。

こりゃあ、大変な事だな

本当に

値打ちのない屋根だからなあ~

せめて格好だけでも屋根らしくしなくては。。。。。

屋根らしくデンとしていなくては、いけないと思う

娘は親を選べませんものネ

何歳になっても、親は屋根なのだから。。。。

格好からでも整えて、段々立派な屋根に近づくしかないだろう

ジブンの声を聴きながら

不思議な気分でそう思った

泣いてばかりいてはいけない

娘の屋根になるのだ

出来ればステキな屋根になりたい

欲張りのわたしは思うのです

母のように

何気なく、そして、いつでも同じ、安心感のある

屋根になりたいと。。。。
by artartart100 | 2010-05-10 20:48
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