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2つの出会い

2つの出会い




午後から国立歴史民族博物館に出かけた

お天気は申し分なし

庭の消毒も終わったし、我が家から車で30分ほどのドライブもよし

フラリと出かけた

博物館のGALLERYは1~6まである

二人ともNO6の展示室(現代)はまだ見ていない

車中では、娘たちからプレゼントされたイタリアの流行歌が流れている

明るい曲ばかりだ

窓から入る風も心地よい

ナビが教えてくれる道路は混雑もなくスイスイだった

駐車場も空いていて、全て、こともなしにて到着

NO6の展示場は、大きく、3つのブースに分かれている

満州事変から敗戦までの[戦争の時代]、 続いて

1945年から7年間の[占領の時代」

高度経済成長期からオイルショックを経た、1970年代までの比較的新しい年代と

3つの異なった時代の文化や生活が展示されている

時代の持つ意味、戦争の傷跡、そのテーマは重い

当然

戦争に関する展示物は多いのだが

しかし、ここでは

広島で感じたアノ胸をえぐるような恐ろしさや苦しさはあまり感じられない

整然と、並べられたものからの声は、聞き取りにくい

といっても、たのしみつつ見るには辛過ぎる現実だ

一つ一つの、展示物からは、戦争の持つ大きな悲劇が滲み出している

(日本)と記された手ぬぐいの文字からさえも。。。。。

わたしの足は早まったまま先に行く

ジックリと見ている夫を尻目に、足はドンドンと進む

(又いずれ)と心の片隅では思いながらも、速まる足は止められない

一角には

引き上げ船がニュース映画になって流れていた

私達家族は引揚者だ

その画面を何度食い入るように眺めても

ワタシには引き上げの実感はまるでない

残念ながら、帰国の喜びを確かめ合う人々から

子供だったわたしは遠いのだろう

ただ、父母の苦労が偲ばれるのみ。。。。

サテ、外に出ると、あたりは柔らかい五月の日差しがキラキラ。。。。

佐倉城址公園の緑がまぶしいばかりに光っている

きらきら。。きらきら

「くらしの植物園」までノンビリと歩く

姥が池の蓮の花や杜若がほぼ満開だ

このあたりで、急に人が多くなった

花の周りでは、カメラマンたちが杜若の凛とした姿や可憐なはすの花をカメラに収めている

近づくと

人々の華やぐざわめきを、花がふわりと包んでいるように感じるのだ

花の辺りは、いっそう明るい

杜若もみずみずしい蓮の花も時間を止めて眺めていたいほどに美しい

しかし、わたしにとって

佐倉城址公園で特に印象的だったのはせんだんの木の存在だ

その木

今が花ざかりの真っ最中だ

公園内に数本あるせんだんの木は

堂々としてあたりを圧倒している感がある

木から数メートル離れて、やっと、その豊かな香りが楽しめる

数メートル離れなくてはフワリとした豊かな香りに気づくことは出来ない

白檀の扇子とは趣の違う、ほのかで微妙な香り

微香とはこういう匂いをいうのだろうか?

高みに咲く小さな花の姿を観察するのに、双眼鏡がほしくなる

薄ピンクと紫の入り混じった小さな花は、思いがけず堅い姿で風にそよいでいる

なんともいえないかぐわしさがあたり一面にに広がっているなか

なぜか思わず、あたりを振り返る

キョロキョロと。。。。

無意識に香りを探してしまう (笑)

栴檀は双葉より芳し。。。なるほど。。。。(せんだんは白檀の別名であります)

母が生前、白檀の香りの素晴らしさを中国で知ったといっていたのを思い出し

若かりし頃の母の顔がフイに目の前にあらわれた気がした

中央に向って、モウチョット歩くと[暮らしの植物園」に着く

丁度、園は「伊勢ナデシコの観察会]という企画の最中で、今が

花の見ごろの時期でもあるのか、鉢植えが沢山展示されていた

伊勢ナデシコは

花弁が長く切れてそれが垂れ下がっている一見奇妙な花だ

色はあでやかで繊細、蜘蛛の糸のような花弁がフワフワしているのも不思議な花だ

献上品にもなったことから

御所ナデシコとも

伊勢地方で作出された事から伊勢ナデシコとも呼ばれているそうだ

髯の長い奇妙な姿は、山奥に住む仙人みたいで不思議さに満ちている

今日の収穫はヤッパリこのナデシコと栴檀の2つだったなあ~

帰宅してから、今もなお

懐かしいものに出会ったような気持が続いて、あったかい
by artartart100 | 2010-05-28 21:08
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