リアルト橋
リアルト橋
橋の上はアーケードになっている 小さな土産店で一杯の橋 サンゴや真珠、皮製品に混じってガラスの置物もある。 置物は手がこんでいて、いかにもベニスの職人さんの作品だと思うものから どうしたの?って聞いてみたくなるような物まで雑多にあって面白い 正札もいろいろだ エッと言うほど値のはるものから なるほどねと思わせるような値のついたものまでいろいろである ひやかしの客が半分ってとこでしょうか なかには、真剣に母娘で商品とにらみ合ってるカップルもいたりして ふざけて、ひやかしていたのが いつの間にか わたしも 1つ2つこれをと思う物にぶつかったりしてしまう ショッピングの醍醐味だ そんななかに ガラスの一輪挿しがあった 葉っぱの彫刻がしてある 赤い茎に、緑や赤や青色の葉っぱが彫られている 20センチほどのがっしりとしたガラス フッと目が行ってからは何を見ていても気になる 気にしているな と気づく 気づいたトタン欲しくなる 買おうか買うまいか スリル満点の一瞬だ 旅の間中、気になっていた どうして買わなかったんだ? 聞かれても困る なにかが邪魔立てして買わなかったガラスの花瓶 店員さんとの相性が良くなかったのか 値段の折り合いがつかなかったのか なにかの原因があって買わなかったことは確かだ 帰国間近になってホテルの近所で同じものを見つけた まぎれもない あの花瓶 嬉しくて舞い上がった顔をさとられないようにするのが一苦労だったなあ 今、こうしてこの一輪挿しをみていると ずーっと前からわたしのそばに居続けているようにさえ思える 雑多な部屋の中でこまっしゃくれた子供のように 無邪気に可愛く ドスンとした存在感で居続ける 数本の花と一緒に輝くのだ 今、6月 カクテルの小枝がちゃあんと似合っているのが嬉しい 夏が近づくと、あそこで出遭った 母娘まで鮮明に思い出すことが出来ます 一輪挿しを磨かなくちゃあね チョット曇っています
by artartart100
| 2007-06-01 11:29
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