わかったか?
わかったか?
父の語気が荒い わたしの意気地なさを なじっている (通じなければ何もならんッ)のだ のだの所だけ一段と声が大きくなっている (言って来い)って言っておる 大きな声 私の涙は流れ続ける わかっていても出来る事と できないことがあるでのはないか? (って言っておる)という部分だけが またもや大声だ もう一度(コンニチワと言って来い) 背中をおされる (私の声が小さかったからだと思う) (私の姿が目立たなかったのだと思う) 小さな声で呟く なんとしても父の怒りを静めたい そして さっきまでの家庭の平和を取り戻すのだ どうしてもMさんのところには行きたくない 頭の上で鳴り渡る父の大声 何故コンナに怒鳴られるのか 悪いのはわたしじゃない (挨拶はもののやり取りではない 貰いっぱなしで無視するのは、相手がお前を人として認めていないという 証拠なのだ) けしからんッ 前方からもう一度、言ってみろそれでもダメなら 後ろに回れ うしろがダメなら 横へ行け なんどでも挨拶しろッ 挨拶を繰り返せ 挨拶は目下からするのは当然なのだからナ それでどうにもならなかったら オレを呼べッ ムチャクチャだ しかし 鼻水をすすりながら聞いた父の声は わたしの 胸に届いたのだ ムチャクチャな理屈だってコトくらいすぐにわかったけど 届いたのだ 父の大声に圧倒されてか、涙はとまらないままだ しかし、 不思議なことがおこったのだ 理解した 父はわたしの味方なんだと 始めてはっきり悟ったのだ Mさんに、わたしが無視されたことへの 父の怒りは わが身におっこったかのようなコノ怒りは それは 愛ゆえの怒りではなかったのか? その頃 父子家庭だった私たちに なにかと世間の風は冷たかった 若すぎる主婦だった私に ことさら強めの風が吹いていたのも 事実だったのだ そして私といえば 父にはそんな私を理解してはもらえないと かたくなにおもいつづけていたのだ 。。。。。。。。。。。。 理屈ではないモノがわたしに父の愛を理解させたのだ あまりのことに愕然とした これが 父の愛の姿か! その時わたしは 高校3年生 ああ アレから何年の月日が流れた事だろう おもえば、アノ時の 父の大声が ムネンの愛が わたしを 少しだけ 成長させたのだ
by artartart100
| 2009-05-09 01:20
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