人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ArtArtArt

丈六

丈六


昨日は、興福寺の仏頭についての講義を受けた

内容は、当時の歴史を紐解きながら、そのなぞめいた微笑の秘密を

探るという

スリリングなモノだった

ついでながら

このたび

出不精でぐずぐずしているわたしに、発破をかけてくれたのは夫で~す

サテ

講義は時間きっちりに始まった

本題に入ると

先生は

細かなことから、いつの間にかどんどん歴史の

本筋へと話を進めていく

しかし。。。。まあ、複雑な時代の背景を語りつつも

ころあいを見て

私たち中高年を

どっと笑わせてくれるのも忘れない

トイレタイムは15分

ビッシリ2時間の講義だったが

仏像に疎いワタシも、ぐんぐんと惹きつけられるのが分かる

細かく年表をたどりながらの講義が続いたあとは

芸大からお持ちになった蜜蝋を取り出し

受講生たちにさわらせて下さるというサービスも待っていた

おかげさまで

出席者は全員、

居眠りもせづ

脱落者も出ず

実はとても硬い内容のお話だったにもかかわらず

楽しくすごすことが出来たと思う

先生に感謝!

ご想像通り

出かける前のわたしは

すご~く、しぶしぶの不機嫌おばさんだった

退屈するだろうと決めてかかっていたから

あっという間に時間は過ぎ、終了となったのには

われながら驚いた。。。。

夫はカレの友人と並んで座り、私は偶然隣り合わせた女性と

一期一会のときをすごすことになったのも

日常から離れた

楽しさのひとつだったと思う

。。。。。。。。。。。。



サテ、今朝、早速

昨日から気になっていた言葉を調べてみることにした

ジョウロク

ハテ

どこかで聞いたことがあるような、ないような。。。。。

しばらく

パソコンの前で時間を過ごしているうちに

改めて仏像のサイズ等におもいが飛んでいく

アノ時代にこんな大きな鋳物を作るなんて。。。。

すごいことをしたもんだなあ~

(仏様の身長は1丈6尺(約4.85メートル)であるとされていて、その半分の高さ八尺が半丈六。坐像の場合はさらに半分の四尺の高さの御像を半丈六像といいます。

・・・それじゃあ四分の一丈六じゃないの?という気もしますが、約1.45メートルの御像ですから、結構大きいですよ。)

大体

おおきな仏像を総称して(奈良の大仏様等)

丈六佛と呼んだりするのだそうだ

身長を一丈6尺(約4,85メートル)とは言わず

一と尺を抜かして (ジョウロク)だ

まるで

いまどきの若者風のはやり言葉みたいだ!

仏様とわたしたちとの距離を

近づけているのは

案外

こんな呼称であったのかもしれない

実際

あだ名で仏様をお呼びしてるのですものネ

仏様が

身近だからあだ名が付いたのか

あだ名でお呼びするから身近になったのか

仏像制作に技術やお金があまりにかかるので

それを

なんだかんだと茶化してしまいたくて

製作者たちが、仲間うちでそう呼んでいたのだろうか?

それとも、当時

宗教や仏像が生活に根付いていた証だということなのか?

仏像を

丈六と呼んでいた当時の人々の顔が

なんだか突如

等身大で想像出来るような気がしだした

今回の講義では

佛様の姿、顔の

美しさに目が奪われるだけでなく

わたしとしては

珍しく

歴史や言葉についても

考える時間をもてたことが

一番の収穫だったと思う

しかし

疑問はたくさん残る

当時

仏塔の再建費用は

公家(天皇)か

氏 長者 

寺家

と3沙汰のいずれかが受け持つことになっていたそうだが

一体

庶民と仏像再建とは、どんな関係があったのだろうか?

もし、庶民が

まったくのツンボ桟敷に置かれていたとしたら

突然の成り行きを

どのように感じたのでしょうか

う~ん
by artartart100 | 2011-05-25 09:19
<< 魅力 一本の線 >>



ArtArtArt

by artartart100
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧