芸能
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男性ばかりで上演する歌舞伎を 訪問するのは、 粋な着物を着流し 華やいだ笑い声も気取らない 普段のままの 女性達 素足にゲタなんてのもありで 幕間には、歌舞伎の絵やロゴマーク付きの紙に包まれた、甘いもの 辛いもの、お寿司やお弁当を探す 贔屓筋の役者の名前もチラホラ聞こえて。。。 肩に力の入らない ユルユルとした 楽しみ方は幕が上がってからも 変わらない テレビで楽しむのと一味ちがうのは そう、 400余年の歴史が ソチコチにあって観客を取り囲んでいる ソノ中にいて 独特の寛ぎを提供されている って感じかなあ もえぎ、あかね、くろ色の定式幕(じょうしきまく)が上がると。。。 間も良い具合に拍子木の音 待ってました 歌舞伎の世界がはじまります 今日の出し物はお馴染みのお染久松 新版歌祭文(しんぱんうたざいもん) ヒロインお光が 尼の切髪となり自分の幸せを捨てての登場 心中覚悟のお染、久松がそして父親の久作が 若い尼姿のお光のソノ姿を見て 三様の激しい驚き 舞台上手に立つお光は 愛とおもいやりと若さゆえの恥ずかしさに おののきながらも、すっくりと 立つ 輝いて立つ 芝居は いやでも、盛り上がる 義太夫が 三味線が 拍子木が そして 役者達が 一つになって、今、観客の涙を誘う そう クライマックスだ 隣の席の女性が、ハンカチでそっと涙をぬぐっている なんか懐かしい世界だなあ さてわたしの歌舞伎鑑賞のことはさておき お染風邪って知ってますか? 伝染力の高い風邪を お染の染と伝染の染を掛けた言葉です。 お染風邪が流行ると、家の玄関や軒下に「久松留守」という 張り紙をしたそうです 創られた世界と知りながらも 観客は 役者の鍛え抜かれた 華麗な動きに魅了されていきます これが、芸能の力なのでしょう 福助のお光の 可愛いらしさ 久松を追いかける お染の美しさも又、華美でありながら 可憐そのものだ 久松の 苦しみはドラマの中、品良くサラリと流れていく 野崎村 どこにでもありそうな懐かしい風景 ドンドンと 日常の 肩の凝りがほぐれていくのがわかります 伝統のそして芸術の まんなかで ユックリすごした一日でした
by artartart100
| 2007-07-09 23:32
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